第39回学習会報告

こどもまんなか社会は実現可能か!?

日時:3月11日(月)13:30~15:00
講師:小木 美代子さん
NPO 法人日本子ども NPO センター代表理事・
元 NPO 法人あいち・子ども NPO センター代表理事

こども基本法の施行、こども家庭庁の発足と2023年4月から1年が経過しました。
‟こどもまんなか社会”は実現にむかっているのでしょうか?『子ども NPO 白書 2023』を刊行された日本子ども NPO センター代表理事の小木美代子さんから、白書編さんの中でみえてきた「こども施策」の現状をお話しいただきました。

こども家庭庁は‟こどもまんなか社会”を標榜しています。‟こどもまんなか社会”を実現する上で以下のような懸念材料を感じています。

〇「子ども・子育て育成支援金」(制度)の創設をめぐっての財源問題。安定的なものか。
〇文部科学省と厚生労働省の連携はどこまでできるか。厚労省の力量が勝っているように見え、若者対策がかすんでみえる。
〇子どもの声を聴くという活動が鈍くなっており、子どもの声を救い上げるという筋道について語られていない。
〇自治体ごとの進捗状況がまちまち、市町村格差が生じていないだろうか。

特に、今年度 4 月から「こども家庭センター」が各市区町村に設置されました。このセンターが子ども・子育て世代にとって有意義なものになるよう、私たち支援者が積極的に働きかけていくことも大切ではないでしょうか。

【文責 岩根】