設立趣旨
本来、子どもは無限の発達の可能性を秘め、あふれるようなエネルギーや想像力を持っています。しかし、残念ながら現在の日本ではこうした可能性や力が十分に生かされないばかりか、むしろ、奪われたり、脅かされたり―乳幼児虐待、いじめはもとより、援助交際、薬物汚染、過酷な受験勉強など、多くの子どもたちが不幸な状況におかれています。
子どもが育つ原動力は、主体者である子ども自身にあるわけですが、それをよりよく開花させていくためには、発達段階に則して順序よく環境が用意されていなければなりません。
21世紀を迎え、私たちは今の社会のありようを改めて問い直し、長期的な展望(ビジョン)を持って、子どもたちが豊かに育つ社会を再構築していくために、まず何よりも子どもの命が尊ばれ、子どもの人権・意思が尊重される社会を築いて行くことを考えなければなりません。子どもにとってやさしく暖かい社会は、すべての人(障害児・者や高齢者なども含め)が安心して人間らしく生きられる社会でもあります。そのために・・・
Ⅰ.子どもの育ちを支える
■子どもの権利条約の実現をめざす
■つながりづくり
■居場所づくりをすすめる
■子どもの遊びや伝統文化の継承と創造に寄与する
Ⅱ.子どもと大人が育ち合う地域社会を築く
■研修・学習活動をすすめる
■ネットワーク化を図る
■各界と協働する
■機会をとらえ提言する
■広く発信する
■共生のまちづくりをめざす
Ⅲ.地域社会を超えて、子どもと大人が豊かに生きる社会創造をめざす
何よりも命を尊び、平和や環境を守り、貧困や差別のない社会をめざすために、国内各地はもとより国際的にも視野を広げ、子どもの育ちに関わる諸団体ととも協力し、子ども観や生活観の変革にせまるとともに、子どもと大人がともに豊かに生きる社会の創造をめざしていく。
未来を担う子どもたちが健やかに育つ地域社会を実現するために、私たちは、ここに特定非営利活動法人「あいち・子どもNPOセンター」を設立いたします。(趣意書より)