第30回学習会

豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」の取り組み
「NPO法人いまから」さんとの交流

日時:平成30年7月22日(日)13:30~15:30      
場所:豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」
参加者数:8名

豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」へ研修学習会として出かけました。その目的は・・・

  1. 妊娠期から40歳までの若者の相談と一人ひとりの困りごとに寄り添う、ワンストップ窓口として機能している「ココエール」の取り組みを学びたい。
  2. 生きているのが難しい、社会に適応できないと思う人たちを否定せず、社会の中で生きやすくなるよう支援している「いまから」の活動を知りたい。ということで行いました。

豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」の取り組み・・・
「ココエール」は、豊橋駅から徒歩7分。豊橋市こども未来館「ココニコ」に隣接しています。大通りから少し奥まった場所にあり「ココニコ」の子どもたちの賑わいとは一変して、静かなたたずまいです。「ココエール」とは「ココ」から「エール」を送るよという意味で名づけられているそうです。このセンターのサポート姿勢を明確に表しているものです。福祉(福祉事務所、民生児童委員)保健医療機関(保健所、こども発達センター)教育(保育園、幼稚園、こども園、小・中・高校・大学、教育委員会)行政(児童相談所、ハローワーク、警察)民間団体(子育て支援、依存症、虐待予防、外国籍児童支援、就労支援)の関係団体との協力関係があり、連携すみわけができてきています。子育て世代包括支援センターの役目も担い、まさしく妊娠、出産から子育て、子育てから自立するまで切れ目のない相談窓口としての機能が構築されていることを理解することができました。

参加者のコメント
市民の相談機関がまとめられ、連携し易くなるのは良いことだと思いました。ココエールが「地域の町医者」で児童相談所が「総合病院」というたとえで児童相談所とのすみわけがよく分かりました。相談支援の拠点として、関係機関と連携して、子ども若者に寄り添っていると語られた職員の北村さんの思いが伝わってきました。

「NPO法人いまから」の活動・・・
東三河、西三河での若者のサポートステーション、就労支援を実施。拠点は豊橋市、豊田市、知立市にあるということです。代表の仲田さんは、フリースクールの経営から始め、不登校、ひきこもりの若者の学習支援や居場所を用意してサポートをする今の活動にシフトしていったそうです。
「親切第一」は、仲田さんの解釈では親を切ると読むのだそうです。自立する年齢に達したら、子は親から、親は子から距離をおいた関係になっていくこと。親を支援することで子どもが変わっていく、支援者が子どもと向き合う中で子ども自身が変わろうとする力を5年、10年と支え続ける「いまから」の活動の姿をみることがで
きました。

参加者のコメント
不登校や引きこもりの問題は外でのコミュニケーションの問題が一番なのかなと思っていましたが、「子どもが相談に来なくても親の相談にのっただけで子どもが変わった」また、「子どもが変わることで親が変わった」と親子の関係が大きく影響しているのだと理解しました。子どもたちにとって共感し合える居場所が必要だということも、実際引きこもっていて、仲田さんと出会い、居場所を提供され、今は「いまから」のスタッフをされている方のお話を聴いて理解できました。
とても刺激を受けました。発達障がいの支援をしてきて、この子たちがもし社会に出るのをためらった時の居場所を作る必要を感じました。子どもが、自分の生まれたまちでずっと過ごせる環境を整えていきたいと、改めて感じました。